「人のセックスを笑うな」という映画について綴る。
本作は、そのタイトルから刺激的な内容を想像する人も多いかもしれないが全くそんなことはない。
この映画は不倫を題材にしていながらも可愛らしい作品だ。
本作を観終わった後で、浮気と不倫の差が何か気になって調べた。
その差は肉体関係の有無によって生まれているらしい。
肉体関係が無ければ浮気。
しかし、本作は不倫。
ここまで読んだ方は、やはり生々しい映画を想像すると思う。
それでも、本作は可愛らしい映画だ。
なんならほのぼのするくらいだ。
直接的に描かれているのはキスシーンまでだからかもしれない。
けれど体を重ねた後の、欲望は消えて愛だけが残っている様な素敵な空気感は繊細に描かれていた。
不思議な温かみのある冬に観たくなる映画だと僕は思った。
松山ケンイチも永作博美も魅力的な作品。