ゆきゆき

バニー・レークは行方不明のゆきゆきのネタバレレビュー・内容・結末

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

保育園から姿を消した少女・バニー・レーク。しかしバニーの母親のアン以外その少女を見ていない。アンの兄も「妹には空想の友達がいた」と語り・・・。誰が犯人なのか、それともバニーは存在しないのか。この展開面白いですね。

突如辞めた保育園の料理番にサディストの家主、胡散臭げな園長代理と怪しい人物が出てきては消えていく。さらに序盤からバニーの姿は一切映らないので、もしかしたらバニーはあなたの想像上の・・?とも思えてくる。どこに真実があるのか読ませない。

しかし最初の新居のシーンではバニーの持ち物が映ってるし、その後はアンにアリバイがある状況でそれらが消えているので第三者の介入は明らか。アンがバニーがいないことについて保育士や警察に食って掛かる様子も、普通に考えたら自分の子供が行方不明になったらそうなるよな。自然と「この女は狂ってるでは?」と見てる側がバイアスをかけてしまう。兄が語る兄妹の過去も所々違和感が過ぎるのだけど、真実を知った上では全てが腑に落ちる。見事ですね。

音楽や(ゾンビーズが出てる!)、シチュエーションや小道具の使い方も良い。1965年という古い作品ですが、完成度の高いサスペンス映画の古典でしたね。
ゆきゆき

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