あざらし

仁義なき戦い 広島死闘篇のあざらしのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)
5.0
「いまその墓を訪ねる者は一人もいない」

昭和20年。敗戦により復員した広能昌三たちは山守を親分として広島県呉市に一家を創設します。

山守組は一大勢力になっていきましたが、権力の拡大につれて内部分裂をお越し、幹部組員たちは次々に倒れていきました。

広能も山守に盃を返し袂を別かちます。

一方、広島市では村岡組が巨大な勢力を誇っていました。

そして昭和25年。
広島市の賭博場でズルをする山中がいました。それを咎められた山中は包丁を持ち出し傷害罪で捕まります。

そこで刑務所に入っていた広能と出会います。

シリーズ2は山中を主軸に、対する村岡組の甥っ子勝利を中心に描かれます。

山中の情婦などが盛り込まれたのでシリーズ1よりもストーリーとしては深みがあり、また面白くなっています。

山中も勝利も共に野獣のような人間で、激しい暴力シーンが深く描かれています。

任侠の世界も山中のような人物も全く知らない世界なのに、ものすごく感情に駆り立てられる…すごい映画だと思います。

「男らしゅう自首して出んさい」
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