「今の自分を捨てて
新しい自分になりたい」
このストーリーは境遇によって偏見にさらされている人たちを描いたものです。
雨の日、小さな文房具店で女性が泣きながら店番をしていました。彼女の赤ちゃんは2才で亡くなっています。
そこに絵を描くのが趣味の男が通うようになりました。彼は市役所の林業で働く男性でしたが、周囲には暗く大人しい人物だと思われていました。
文房具店の里枝は子持ちでしたが、やがてその谷口大佑と結婚します。
ある日、仕事の事故で谷口大佑は亡くなります。谷口の家族は線香をあげに来ますが、谷口大佑は別人だと言います。
いままで、結婚をして暮らしていた男性は誰だったのでしょうか?
里枝から依頼を受けた在日3世の人権派弁護士がその理由を探しにいきます。
本人は善良な人間であるのに、その境遇によって偏見に苦しめられてしまう人々が出てきます。その苦しみから彼らはどのように生きていくべきだったのでしょう。彼らの幸せとはと考えさせられる映画でした。
「過去が消せないなら分からなくなるまで上から書くんだ」