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宿無し犬のありがとうのレビュー・感想・評価

宿無し犬(1964年製作の映画)
3.3
大映を語るとき、避けて通れないのが永田雅一と田宮二郎の因縁。だから純粋な映画作品というより、どうしてもアレコレ後世の視点が入ってしまう。まあ映画そのものは同時代あるあるテンプレ(つまり日活もどき)なんだけど、オシャレな音楽に江波杏子の独特な雰囲気、関西弁ネイティブではない私にとってはセリフが何だか外国風に感じられたりして新鮮さはありました。つくづく悲劇ですね。ハリポタの組み分け帽子みたいに田宮二郎が大映ではなく他社に入っていたら、とか、永田雅一が「市川雷蔵と田宮二郎を共演させなかった」のは何故だろう、とか色々考えてしまいました。いや、むしろそんな事ばっかり考えていたので、映画そのものは。うん、まあ、それなりでした、はい。
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