俺のターン！フィールド上のゴリラと墓地のプロレスラーを融合！出でよ！『獣人ゴリラ男』！ドンッ☆！

1956年のメキシコ産ルチャ・ムービー(プロレス映画)である本作をレビュー。

結論から言うと、映画は面白くない。序盤のメロドラマとか、博士の企みとか、ぜーんぜんいらない。ただ、プロレスの質は素人目でも良いのがわかる。ヴァンパイアvsザ・タイガーの試合は手に汗握る。プロレス好きの方はより一層楽しめるのではなかろうか。

柔道もどきみたいなシーンがあるんだが、へったくそな日本語に日本語字幕がついてて笑ったわ。ちなみに柔道家だが、試合では飛び蹴りをする。

つまらない映画を1時間我慢して、ついにゴリラ男とご対面。いやー、ショボい！歩行がままならない、ただのデカいハゲである。一応第2形態があり、体毛が濃くなるぞ！(頭と胸のみ)試合に出場し、人混みに向かってジャイアントスイングをかますのだ！

博士、ゴリラ男を作るんだったら、体をゴリラベースにした方が強くないですか？そんな映画。以上！

ルチャリブレの国、そして獣人の国、メキシコからやって来た！
―――これが戦慄の“ルチャ・ホラー”だッ！！☆

『暴行魔ゴリラー』(1969)を観たのなら、それに多大なる影響を与えたこの作品も、ぜひ観ておくべきだろうと。

最強新人類の創造主とならんとするマッド博士が、次々と格闘家を殺害し、脳手術を施していくが、悉く失敗に終わる日々。

この連続殺害事件を担当する警部が主人公。
そこへ、格闘家志望のプレイボーイ、ギレルモが、親友である警部を訪ねてやって来た。
ギレルモは囮捜査へ協力することに。…ホント、いいヤツなんだよね。

無敵の覆面レスラー・“ヴァンパイア”として、リング上で華々しく活躍するが、
マッド博士の手に堕ち、ゴリラの脳を移植されてしまう。
眉毛をヘの字にして目をウルウルさせて、手術成功を喜ぶマッド博士が可愛い。(笑)

“蘇った第二のヴァンパイア”としてデビューさせようとした覆面レスラーにすり替わってリングに上がるギレルモ、
対戦相手をジャイアントスイングで場外の客席までスッ飛ばし、
闘争本能から自我を抑え切れなくなったのか、自らマスクを脱ぎ去って
「ウガー！」

パニックとなって逃げ出す観客！
そして次第に毛むくじゃらになり、獣人度をレベルUPさせていくギレルモであった…！☆

…それにしても、あのラストは何じゃい…！切ないのぉ。
(※↓コメント欄にネタバレ)

これぁ、サント映画も何本か観てみようか？という気分にさせられるぜ！
(←嘘かも)

ガチのプロレスシーンだけみたい