セッキー

純喫茶磯辺のセッキーのレビュー・感想・評価

純喫茶磯辺(2008年製作の映画)
3.1
見終わった後に、「また彼らに会いたい」と思わされる映画だった。
吉田恵輔作品は毎回ドタバタ喜劇でありながら通底して"今は過ぎ去ってしまった美しくも苦い過去"というテーマがどの作品にもある。
過去と現在の対比によって観客の感情を揺さぶるのが実に上手い。
この作品でも初めはどうしようもない人々のドタバタを描きながらも最後にはしっかりと泣かせているのだ。
約10年前の作品でありながら見事な手腕!ヒメアノ〜ルが良すぎたのでこの作品も見てみたのだが、ヒメアノ〜ルは偶然の産物などではなく過去の積み上げの上にある吉田恵輔最高傑作なのだ。今後もこの監督から目が離せない。
セッキー

セッキー