なまにく

ミルク・マネーのなまにくのレビュー・感想・評価

ミルク・マネー(1994年製作の映画)
3.3
産まれた時に母を亡くし、高校教師の父と2人で過ごす息子フランクを軸に進むストーリー。研究にべったりな父親を横で支えるしっかり者だけど、女性との関わり方が分からず、なんなら裸さえ見たことないフランクが、友達2人と共に金を稼ぎ、シティーに行って娼婦を買おうとするが、悪い人に捕まって大ピンチ!そんな時に助けてくれたのが謎の美人娼婦Vで、彼女とどんどん仲良くなってーーって感じなんだけど、ラズベリー賞にノミネートされたのが納得するぐらいかなり何でもありの、めちゃくちゃなロマコメ。途中で父親とVがすれ違いコントみたいな事をする。

フランクの話なのか父のトムの話なのか途中主軸がブレちゃうし、終盤には脅し要因としての銃にゆるいカーアクションと結構派手な事をしているけど、コメディという前提があるため、人は死ぬ事なく、寧ろ血すら流れない。そこのところはとても安心して観ることができる。それと同じく、性の話を沢山するけど、あくまで思春期の性教育の範囲で留まってくれたので、そこのところも非常に安心して観れる。父とVの関係もとても健全。お金が出てきても薬物は出てこない。同じ娼婦仲間もガタキの連中も安心して見れる範囲。だから、子どもがちょっと背伸びして観るには丁度良いロマコメ映画。めちゃくちゃだけど、範囲を守ってめちゃくちゃしている。幸せで終わる。そこは素晴らしい。
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