前作「プラトーン」でオスカーを獲得して一躍名を上げたオリバー・ストーンによる金融ドラマ。
同年公開の「危険な情事」で性に溺れる男を演じたマイケル・ダグラスは、今作では人間性に難のある金持ちを演じて自らのパブリックイメージを確立しています。
正義と悪の単純な構図ではなく、両者が目的達成のためにルールの中で裏をかいたり抜け道を見つけたりし合う様がおもしろかったです。
ただ物語としては感情移入しづらく、割とあっさりしたタッチなので、欲望むき出しの醜い争いやドラマチックな人間ドラマを期待すると肩透かしでした。