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ウォール街のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ウォール街(1987年製作の映画)
3.5
社会派のオリヴァー・ストーン監督が、ニューヨークのウォール街を舞台に、陰謀渦巻く証券業界で一攫千金を目指す男たちの攻防を描いたヒューマン・ドラマ。
原題:Wall Street  (1987)

野心的な証券マンのバド(チャーリー・シーン)は、株取引や企業買収で巨万の財を成した大物投資家ゲッコー(マイケル・ダグラス)に憧れ、父(マーティン・シーン)の勤める赤字航空会社の内部情報と引き換えに彼に取り入る。
やがて、インサイダー取り引きの危険な橋を渡ることで片腕的な存在となり、大金、高級マンションと女(ダリル・ハンナ)を手入れるが…。

The point is, ladies and gentleman, that greed ーfor lack of a better word-is good.
Greed is right.
Greed works.
Greed clarifies, cuts through, and captures the essence of the evolutionary spirit.
Greed, in all of its forms-greed for life, for money, for love, knowledge-has marked the upward surge of mankind.
「言葉はよくないが、欲は善だ
欲は正しい
欲は原動力だ
欲は物事を明確にし、道を開き、発展の精神を磨き上げる
生存欲、金銭欲、愛欲、知識欲
あらゆる欲が人類を進歩させた」

Money never sleeps.
「金は眠らない」

「私は財布の重さで人をはかったりはしない」

「金は今日暮らせるだけあればいいんだ」

「自分が分かったんだ。ゴードン・ゲッコーを夢見ても、自分はバド・フォックスだ、と」

企業経営より株の取り引きのほうが巨万の富を得られるマネーゲームの狂乱の世界。
この映画のヒットで、アメリカなどではマイケル・ダグラス演じる冷酷で貪欲な大物投資家ゲッコーのキャラクターと哲学に憧れる人が増え、行きすぎた資本主義に警告を鳴らすオリバー・ストーンの意図とは反対になったことは皮肉。
マイケル・ダグラスとマーティン・シーンが個性を発揮。ダリル・ハンナはなぜか魅力がない。
 In Other Words(Fly Me to the Moon)などの音楽にも注目。
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