ごっちん

フラガールのごっちんのレビュー・感想・評価

フラガール(2006年製作の映画)
5.0
2019年、初鑑賞。

公開当時は、嫁さんも、息子の同級生の女の子も、近所のばあちゃんまでもがフラサークルに通い出し、その反動で食わず嫌いになっていた映画。

李相日監督の映画を連続鑑賞した結果、避けて通る事が出来なくなってしまい、遂に鑑賞。

単にウォーターボーイズ的な「弱小チームの成り上がり物語」だと思って気軽に見始めたが、昭和の社会情勢(炭鉱の相次ぐ閉鎖によるリストラ問題)をバックストーリーにしているため、映画全体の空気がとても張り詰めている事に驚いた。

李相日監督の映画は本当に胸糞の悪くなる登場人物が多い。「怒り」や「悪人」みたいな映画ならまだ当たり前だが、こんなガールズムービーにすら、これでもかと登場してくる。

そんな胸糞悪い展開にいたたまれない感情が蓄積されていくのにも関わらず、クライマックスはその複線が回収されていき、最後は感動の涙となって爆発してしまった。

最近大ヒットした「感動のラスト20分!」でおなじみのハリウッド映画、筆者は4回も劇場に足を運んだが、

日本映画にも十数年前から「感動のラスト20分!」が体験出来る映画がここにあったじゃん!
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