みさりん

フラガールのみさりんのレビュー・感想・評価

フラガール(2006年製作の映画)
4.0
福島県いわき市にある温泉レジャー施設のスパリゾートハワイアンズ (旧名称: 常磐ハワイアンセンター) の創設時の実話を元にした物語。

炭鉱で大いに栄えたいわき市だったが、石油へのエネルギー政策の転換によって全国の炭鉱同様に閉山によって2,000人の人員削減を余儀なくされる。。

鉱山の親会社は炭鉱の掘削で涌き出ていた温泉を活用して、これまで日本にないレジャー施設を開発し、再雇用の受け皿として基幹産業を観光業にかけようとする。

その施設は当時“千円を持って行けるハワイ”と言われた“常磐ハワイアンセンター”。ポリネシアン舞踊のフラダンスショーを取り入れるため、東京の元SKD出身の指導者を雇い入れ、踊り手を炭鉱の町の若い娘達に託すことになるが。。炭鉱夫として親子三代生きてきた親世代からは拒絶反応を受ける。

フラダンスは勿論、人前で踊った事もない寄せ集めの田舎娘達が、街の再興のためにプロのフラダンサーに育って行くまでの苦悩と努力、時代の並みに抗えない周囲の人々の葛藤や奮闘がイキイキと描かれている。

最後のショーの場面では感動もひとしお!

常磐ハワイアンセンターは、このフラダンスショーを初め、屋内温水プール、流れるプールやウォータースライダー、本物のヤシやバナナの木など、日本初の設備を次々導入して爆発的大人気となった。いわゆる町お越しの先魁である。

私も幼い頃に家族で訪れたことがあります。ただ覚えているのは、施設の入口に「常磐ハワイアンセンター」と書かれた大きなゲートか搭の看板が有りそこで撮った記念写真のことだけ(笑)。
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