がんびーの

モンスターのがんびーののレビュー・感想・評価

モンスター(2003年製作の映画)
4.1
ここ最近で一番良かったかも。

ツイッターで評判が良かったので気になって鑑賞。予想以上に素晴らしくてありがとうございますって感じ。事実が基の映画は好きなのでストライク。あと最初っから主人公の結末がわかってるってのも良い。ジョーカーとかもそういう系だよね。

まずは何と言ってもシャロン様の怪演。オスカー受賞したのも首が外れるくらい頷ける。ただ美人なだけじゃない、映画の花として活躍するだけじゃない、ってのを再確認できた。凄まじい役者魂。男性の役者で増量とかしてるのは何回か見たことあるけど、女性でここまでの変貌を見たのは初めてかもしれない。それくらい衝撃的で、かつ素晴らしかった。

内容もかなり心に刺さった。「環境のせいにしちゃダメ」とか「さすがに人殺すのはダメでしょ」とか。うん、確かにそうなんだけど、その環境、その状況にいる人にしか理解できない、感情だったり動機だったりがあるのではと思う。決して殺しを肯定するわけではないけど、主人公の境遇を知ってしまうと、お前が全て悪いとは言えない。同情が彼女を救えないのはわかってるけど、誰か、誰か一人でもいいから、もっと早い段階で彼女を愛してあげていれば、彼女の人生も少しは変わったんだろうなと。彼女の人生の選択の中から「殺し」は無くなったんだろうなと思う。

孤独は嫌だ。

娼婦のアイリーンはバーでセルビーと出会い、やがて愛しあう関係になる。アイリーンは2人で過ごすホテル代を稼ぐために客を取るが、暴行を受けたはずみに客を殺してしまう。他の職に就けず社会に絶望した彼女は、再び売春相手を衝動的に殺し…。スタイル抜群のシャーリーズ・セロンが10キロ以上増量し、特殊メイクで連続殺人犯に。美人女優というレッテルを剥がした彼女の女優魂がほとばしる代表作だ。
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