りんりん

海角七号/君想う、国境の南のりんりんのレビュー・感想・評価

3.9
色んな意見があるけど、「ずばり一度みてみるべき」。みてみないと、この世界観は伝わらないかも。

刺さる人も刺さらなかった人も、その理由を自分なりにみたあと考えるきっかけになる映画。

私はというと…
初めての台湾映画。映画好きにすすめられてブルーレイでみた。

風景が圧巻。(ブルーレイなのでなおさら)そして、日本と台湾の歴史を知ることができた。

みた直後は、色々わからない部分も多かったけど、日本統治時代に歌われていた「野ばら」の歌の背景とかを調べてわかると、段々味がでる映画。

サンサーラで有名な中孝介さんの演技のかたさがなんともいえず新鮮。

現在の友子役の日本人女優、田中千絵さんみたいな顔が台湾受けする顔なのかな?と思った。北川景子さんも台湾うけしそう。(ちょっとつってる感じで、顎がシャープな感じが…)

アガ(主演男優)が久保田利伸にしかみえなかった。けど、イケメン。

内容に関しては…
現在の主人公たちの恋愛のきっかけが唐突すぎて、よくわからないという意見も納得できたけど、もしかしたらよくわからないけど行動に移す方が、恋は成就するみたいなことをいいたいのかな?とも思った。

昔の成就しなかった恋愛の方は、手紙をかいて思いを丁寧に綴っても、届かなかった訳で、相手を丁寧に大事に思うこと、文脈・背景・理由をもつことが、愛することの条件ではない、ということも過去と現在の恋愛をパラレルワールド的に対比させていいたかったような気もした。

わかるようでわからない。その世界観がこの作品の何とも言えない良さなのかな…と。
りんりん

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