バミューダサイキックビーム

海角七号/君想う、国境の南のバミューダサイキックビームのレビュー・感想・評価

3.0
正直この映画には描ききれていない部分(キャラの感情や関係性等)が多く感じられるし、「届先不明の手紙」という物語上の必殺技もボリュームが少ない使い方なんで余り見終わった時に残るものは無いかも。

しかし、監督の台湾を映す手腕は流石。
昔台湾に行った時に感たアジアの熱気と現代進行形の明治や昭和への郷愁が同居したかのような不思議な懐かしさをそのまま伝えてくれる様な感じ。

台湾と日本の不幸な過去の産物であるノスタルジアが余韻としてしっとりと心に残るので、ストーリー度外視で息遣いが聞こえる程に近い歴史の物語として雰囲気を楽しむ映画ですかね。