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嘆きの天使のeknのレビュー・感想・評価

嘆きの天使(1930年製作の映画)
4.0
結末は真逆だけど「あなただけ今晩は」に似てる。芸人との恋だと「天井桟敷の人々」を連想した。
教授が(当時は社会的地位がかなり高いよう)芸人の女に一目惚れしたことがきっかけとなって徹底的に堕ちていく話。
堅物の男が一目惚れしてしまうような魅力満点の女という設定なのだから、ディートリッヒをもっと巧く撮って欲しかった。照明なのか化粧なのか、顔が美人に見えないのもそうだが、(他の作品では美人なのに)初めて登場する時はもう少し溜めて教授とのカットバックなりで撮ればよかった。
ピエロになった教授のニワトリの物真似はトラウマになるほど恐ろしかった。
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