嘆きの天使の作品情報・感想・評価

「嘆きの天使」に投稿された感想・評価

tori

toriの感想・評価

3.8
「リリー・マルレーン」という歌でのみ知っていた
マリーネ・デートリッヒがハリウッドに移る直前1930年のドイツ映画

このDVDには淀川長治の解説があり
「悪女」と言っていたがそんなことはない
彼女が演じる若い踊り子に現を抜かし堕ちる処まで堕ちた大学教授の自業自得だがあまりにも哀れな末路

独特な魅力を持った女優さん
ハリウッド作品も観てみたい
ローラ演じるマレーネ・ディートリッヒは役柄とは違い、妖艶とか官能的とかいうよりむしろ美形だった。ローラはべつに「悪い女」ではない。
ウンラート氏は哀れではあるが、見ていて最後まで不快な人間だった。
影のようにつきまとうピエロと教授の髪型。影が忍び寄る「優等生に八つ当たりする不良たち」。醜い船長。
まる

まるの感想・評価

3.5
教授が一人の女性に出会い落ちぶれてゆく。
孤独の男性の人生を変えてしまえるほどの女性。
運命は悪戯的にその女性はキャバレーの踊り子で社会的地位の差が大きく、接近することにどんどん地位が落ちてゆく。
破滅の先にあるのは心がえぐられるほどのラスト。
男の転落には女は付き物。
地元の名士で教授。ハゲデブメガネの醜男。
とある事情でナイトクラブに行く事になり、そこで働く女ローラに一目惚れする。それが悲劇の始まり。徐々に身を持ち崩し、最後にはピエロの役をやらされる羽目に。そして鬼畜の地元凱旋興行。元教え子や知り合いがいる前でピエロの役を演じ、羞恥の限りを尽くされる。気が狂った男は奇声を発しながら暴れまくる。

ラストは涙無しには観られない。ここまで女に狂わされる男の愚かさを描いた映画は後にも先にもない。マレーネ・ディートリッヒの男勝りな女。好きな人には堪らないだろうな。「頭の先から爪先まで恋の塊」ロマンチックな歌詞だが、このマレーネが歌うとゾッとする。
蹂躙

蹂躙の感想・評価

3.9
主人公はあくまで先生。非モテの哀愁。学があるプライド捨てられないままピエロに...

ディートリッヒは悪女というよりサバサバ系?結婚時は楽しそうだったし、他の人から迫られてる時罪悪感ありそうだったし、悪女ではなさそう。綺麗で可愛いけど、この頃からマスキュリン漂ってる。

ピエロの先生と、迫られてキスするローラのカットバックがめちゃくちゃ良かった。

淀川さんの解説付きのdvdだったけど、なんか途中から飛ばしたくなった
ekun

ekunの感想・評価

4.0
結末は真逆だけど「あなただけ今晩は」に似てる。芸人との恋だと「天井桟敷の人々」を連想した。
教授が(当時は社会的地位がかなり高いよう)芸人の女に一目惚れしたことがきっかけとなって徹底的に堕ちていく話。
堅物の男が一目惚れしてしまうような魅力満点の女という設定なのだから、ディートリッヒをもっと巧く撮って欲しかった。照明なのか化粧なのか、顔が美人に見えないのもそうだが、(他の作品では美人なのに)初めて登場する時はもう少し溜めて教授とのカットバックなりで撮ればよかった。
ピエロになった教授のニワトリの物真似はトラウマになるほど恐ろしかった。

このレビューはネタバレを含みます

[大スターと陰の主役]

 当然、主役はマレーネ・ディートリヒのローラ。歌も曲線美も我々を魅了する。“また恋したの…”という彼女の歌は忘れられない。ジョセフ・フォン・スタンバーグによって見出されたディートリヒは、この映画から世界的な大スターとなっていく。
  
 しかし、陰の主役のエミール・ヤニングスのラート教授。入り浸る生徒を注意する筈が、自分もローラに入れ込んでしまい、抜けられなくなる。

 教授からピエロになってしまい、座長に馬鹿にされ、ローラには浮気され、その屈辱に耐えかねて、元の教壇で息絶えるという凄まじい人生。

 落ちぶれたラート教授が、自分の場所で息絶えるラストで、私には彼がやっと休めるのだと思えてほっとさえした。
 
 燦然と輝くマレーネ・ディートリヒだけでなく、物語もなかなかのものだった。(2018.12.29) 
堅物の教師ラート(エミール・ヤニングス)が生徒が入り浸っているというナイトクラブ「嘆きの天使」に潜入したら、脚線美が売りの歌い手ローラ(マレーネ・デートリッヒ)にぞっこんになる―。今でいう"アイドルにガチ恋する中年男性"の姿を、90年近くも前から描いてたのは凄いというべきなのか、男って変わらないのねと嘆くべきなのか…。女に入れあげて普段の生活も気がそぞろになる様をコミカルに描いた前半から、己のプライドの高さから彼女のライフスタイルについていけなくて破綻していく後半の対比が見事。ラートの感情がピークに達した時に出た"恐怖のコケコッコー"に戦慄する。せっかく推しと結婚できたのに所詮は住む世界が違ったのだろう、、最後母校の教室に戻ってくるラートを見てそんなことを考えた。
yuka

yukaの感想・評価

3.6
面白くも楽しくもない、辛いだけの映画

ディートリッヒはもともとこんな顔だったんだ、眉毛と頬骨が強調されてない分、全然違う風に見える

このレビューはネタバレを含みます

授業で観賞。

もう途中から辛くて辛くて...。
幸せ絶頂期の鳥の鳴き真似と堕ちきった時の鳥の鳴き真似の対比がもうグロテスク。悲しすぎる。

それまで音楽は全部diegeticだったのにラストシーンだけ急にnon diegeticになるのが悲壮感に拍車をかけてた。つらい。
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