シネオタ

嘆きの天使のシネオタのレビュー・感想・評価

嘆きの天使(1930年製作の映画)
3.8
男の転落には女は付き物。
地元の名士で教授。ハゲデブメガネの醜男。
とある事情でナイトクラブに行く事になり、そこで働く女ローラに一目惚れする。それが悲劇の始まり。徐々に身を持ち崩し、最後にはピエロの役をやらされる羽目に。そして鬼畜の地元凱旋興行。元教え子や知り合いがいる前でピエロの役を演じ、羞恥の限りを尽くされる。気が狂った男は奇声を発しながら暴れまくる。

ラストは涙無しには観られない。ここまで女に狂わされる男の愚かさを描いた映画は後にも先にもない。マレーネ・ディートリッヒの男勝りな女。好きな人には堪らないだろうな。「頭の先から爪先まで恋の塊」ロマンチックな歌詞だが、このマレーネ・ディートリッヒが歌うとゾッとする。
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