manami

バベルのmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

バベル(2006年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

救いどころが無い。ただただ悲しくなる。

時系列がわけわからなくて頭の中はてなでいっぱいだった。多分、モロッコ人家族→モロッコにいるアメリカ人夫婦→メキシコ人乳母とアメリカ人兄弟→日本人親子。起きてる時間が違うのに場所が切り替わるから頭こんがらがるし、結局何が伝えたいのかわからなかった。

①モロッコ
兄、弟、姉、父母の5人家族。
飼っているヤギを襲う他の動物を追い払う為に猟銃を買う。弟は銃の扱いが上手く、姉公認での裸を覗き見している。弟は3km先まで撃てる銃を試す為、偶々通った観光バスを撃つ。

②モロッコ(アメリカ人夫婦)
アメリカ人夫婦で旅行中。次男の死から喧嘩している。娘と長男は乳母とアメリカに残している。バスに乗っている最中に奥さんが撃たれる。近くに病院が無く仕方なく1番近い村で手当てを受ける。救急車が来ず、暫くしてヘリコプターが来る。仲直りする。

③アメリカ(メキシコ)
乳母、娘、息子。乳母の息子の結婚式の為、乳母の甥に連れられメキシコへ行く。結婚式を楽しみ、アメリカに帰る途中の国境で止められる。甥は飲酒運転、捕まりたく無いが為に国境破って逃走。途中砂漠の真ん中で乳母、娘、息子を降ろして去る。砂漠を彷徨った後警察に保護されるが、乳母の不法労働が発覚し、乳母はメキシコに送還。

④日本
耳が聞こえない娘とその父。娘は心を病んでる。母を拳銃自殺で亡くし、自暴自棄。父は最初の銃の持ち主。


国って難しい。法律で守れるものもあれば、法律があるから守れないものもある。アメリカに人生があるメキシコ人乳母は、不法労働で送還される。モロッコで撃たれたアメリカ人は、法が許さないからヘリコプターが来るのが遅れる。



映像に関しては、少なくとも画としては結構好きだった。ただただ悲しかったし、もう観ないだろうけど。


本物の日本はもちろんこんなじゃ無いけれど、海外から見たらこんな感じなのかもしれないとも思ってしまった。15年前の東京、私はまだ幼稚園児だったからどこまで近いのかわからないけど、ファッションはこんな感じだよねきっと。薬物は知らんし、パンツ脱いで歩いてる高校生が居ないのはわかる。分かるけど、心を病み過ぎて、悲しくて苦しくて寂しい人ならやりかねない気もする。東京のイメージが悪くなるとかいう感想もわかるけど、病んでる寂しい人って本当に何するかわかんないからな。


あ、ちっちゃい頃のエルちゃん可愛かったです。
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