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見知らぬ人でなくのlemmonのレビュー・感想・評価

見知らぬ人でなく(1955年製作の映画)
5.0
人間臭っ!🤧もう大好き😆






医療の世界をここまで真っ向に描いたクラシック映画は未だに出会ったことがない。初見は衝撃だった。何度も観ていると複雑な人間ドラマが垣間見れて、本来は疲れる内容ながら何度も繰り返し観てしまう。


主人公は信念のある医者だ。
それは間違いない。正義を貫きたいと思いながら、自身のバックグラウンドや現実の厳しさ、そして本人は気づいていないかもしれないが医者である傲慢さが見え隠れする。
後悔は常に、だからこそどこまでも人間臭く、良いやつでもないとこがまた共感できる。


とりわけ学費のため結婚したオールドミスの看護師との関係が、デハビランドには悪いが面白いのだ。ここでも敢えてのダサく痛い女を演じる彼女。仕事ができるのも納得の貫禄。

主人公もその嫁も、互いの関係性がギクシャクしようが、目の前に苦しむ患者がいるとその信念と集中力を発揮して動くとこがめっちゃかっこいい。

見知らぬ人としてではなく、ただ目の前の人々を助ける。助けたい。
信念なのか。。。自分だったら、主人公のような医者、ヒロインのような看護師に出会いたいもんだ。


まだまだ書き足りない。チャールズビッグフォード、グロリアグレアム、フランクシナトラ、ブロデリッククロフォード、彼らについてもいくらでも言及できる。


この先何度でも見るだろう。
ラストのデハビランドは美しい。そしてあるシーンだけ大きく表情が変わるミッチャムにいつも胸が熱くなる。
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