とりこ

袋小路のとりこのレビュー・感想・評価

袋小路(1965年製作の映画)
3.8
崖の古城や手負いのギャング、冴えない男と若く美しい妻。不穏なもののオンパレードだけど、なんとなく長閑な雰囲気があって独特。ギャングと人質に妙な仲間意識が芽生えてきたり。そのまま進むかと思いきや、些細なことでバランスが崩れ落ちる..

緩急が面白かったし、最後なんか寂しい気分になる不思議。

見栄っ張りだけど自分の世界を大切にしてきた穏やかな男は、白日の下に晒されて壊されて失って。虚しい気持ちになった。
でもあんなかっこいい若妻いるんだもん、不幸が似合っちゃうよね。
とりこ

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