袋小路の作品情報・感想・評価・動画配信

「袋小路」に投稿された感想・評価

人間の滑稽さを皮肉タップリに描いたドラマ
今まで観たポランスキー監督作品で一番インパクトが強かった

画の構図が凄くカッコいい
空や海、建物、車、家具、人間、ニワトリ
細かい物まで画の中での配置がピッタリそこ、という絶妙な場所
モノクロで映える黒の美しさ
無駄が一切ない音(昔の映画は音にとても繊細だ)

特に最高なのはオープニングシーン
1:2の地平線と空、そこに1点透視で走る電話線、ヨロヨロと迫る車
ピタリと合った音楽とクレジットがバンっ
痺れる!

人間の描き方もたまらなくいい
出演者全員が滑稽なので(特に女のビッチぶりはもはや清々しい)
始終庭で走り回ってるニワトリ達の方がよっぽど賢く見えてくる

私的には途中テンポあげてもいいんじゃないかと思う箇所がいくつかあったが、それにしてもエンディングに向けて加速度をあげる狂気具合が最高。
人間の心をえぐりまくる映画、大好きだ!
初めて観た時からずっと心に残ってる映画。
白黒なんだけど鮮やかに見えて、特にカメラワークが個人的に刺さった。ユーモラスでおしゃれ。
もの凄いアイラインの入れ方。

満潮になると道が無くなり孤立する古城を舞台にしたサスペンスと登場人物の心理模様。

カトリーヌ・ドヌーヴの姉であるフランソワーズ・ドルレアックの存在感がモノクロの映像で際立っていました。

悪人がなりすました召使いを「クリスチャン・ディオールのネクタイをしてた」と指摘する会話とか、そのへんのファッション系映画より断然シャレてました。
kk61sgt

kk61sgtの感想・評価

3.8
潮の満ち引き、3組の訪問者、予想のつかないラスト。
気が弱くて情けない夫が作品を面白くしていた。
FeMan

FeManの感想・評価

4.3
久しぶりに見たけどこんなにも傑作だったとは!隔絶された古城という設定もすごい好みだし、途中で闖入者が召使いになるユーモアも秀逸。
ぱーぱ

ぱーぱの感想・評価

2.7

このレビューはネタバレを含みます

古城に囚われた夫婦の元にイレギュラーたるギャングがあらわれたことで二人の心情は表面化。
二人の世界に闖入してきたギャングもまた古城に囚われ、古城に囚われた者三人による新たな秩序が形成される。
しかしギャングが脱出の意思を見せたためにバランスを失い粉々に崩壊する。

悪戯なフランソワーズ・ドルレアックがとても素敵だった。
鶏の鳴き声「ココココ。コケコッコー」やキズができたレコードの繰り返し再生がスリラー映画特有の恐怖や緊張感を和らげているように感じます。
プレザンスは奥さんの尻に敷かれる気の弱さと自暴自棄になる姿を上手く演じています。
ドルレアックは自由奔放でズル賢さが印象的でした。白いお尻が可愛かったです。
スタンダーはウルフマン・ジャックのようなしわがれ声で男臭くて威圧感があります。
気の弱い主人公は当時のポランスキー監督を投影しているのかと思ってしまいました(笑)
Nana

Nanaの感想・評価

-
不条理かな??どの登場人物も愛せないな
あとこういう映画って映画という媒体である必然性が希薄だなと、演劇だとゲラゲラ笑えて後味も悪くて良さげなのになー
強盗わめきすぎ。物語面白いけどサスペンス要素もコメディ要素もどちらも中途半端。フランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーヴのお姉さん。
HK

HKの感想・評価

4.0
U-NEXTに未見のポランスキー作品がいくつかあり、主演がドナルド・プレザンス(当時46歳)とフランソワーズ・ドルレアック(当時24歳)と知って俄然興味が湧いた本作を観たところ、予想以上に私好みでした。
満潮になると孤立する古城に住む変わり者夫婦のところに、仕事にしくじった2人組のギャングが逃げ込んでひと騒動・・・ベルリン国際映画祭の金熊賞受賞作品。

前作のカトリーヌ・ドヌーブ主演のサイコ・スリラー『反撥』とは打って変わってコメディ調。ドヌーブとドルレアックが姉妹でポランスキー作品に連続主演していたとは知りませんでした。
ドルレアックの出演作を観るのは『リオの男』『ロシュフォールの恋人たち』に次いで3本目。本作は上記2本の間に撮られた亡くなる1年前の作品。
似ていますが妹のドヌーブの方が顔が少し縦長でしょうか。
ちなみにドヌーブは母方の旧姓で本名はどちらもドルレアック、実はもう一人妹がいて3姉妹だとか。

ドナルド・プレザンスの出演作は偽造屋ブライスの『大脱走』や初代ブロフェルドの『007は二度死ぬ』を始め、『テレフォン』『ハロウィン』他かなりの数観ていますが、本作が1番若いと思ったら『大脱走』が3年も前でした。今回は珍しく主役級です。

で、3人目の主役がギャングの1人を演じるライオネル・スタンダーというオッサン。
この顔どこかで見てるぞ、しかも何度も・・・と気になりながらの鑑賞。
後になってやっと『ウェスタン(=ワンス・アポン~ウエスト)』の酒場のオヤジだと思い出しました。あと『新・黄金の七人 7×7』のアイツだったんですね。他にもけっこう観ている映画に出ていました。
観終わると実はこのギャングが3人の中で一番善人だったような気もします。

ドルレアックが昼寝しているスタンダーの足の指に紙を挟んで火をつけるんですが、こんなイタズラは『トムとジェリー』でしか見たことなかったので実写で見れて感動。
カメラの長回しにとぼけたユーモア。
人によって合う合わないがありそうですが、私はかなり楽しめました。

あ、そういえばジャクリーン・ビセットに似た人がチラッと出ていると思ったら本人でしたね。
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