袋小路の作品情報・感想・評価

「袋小路」に投稿された感想・評価

ゆるーいサスペンスなんですけれど、そこにある狂気じみたものは感じました。それはなんでしょうかね、ポランスキーでしょうかね。
Yukimatsu

Yukimatsuの感想・評価

3.5
ゆるい中にも所々にブラックジョークが盛り込まれているのが良い。
あと画面がカッコ良かった。
けども、旦那さんがのび太君レベルに情けない。そりゃ妻も苛立つワケだ。
McQ

McQの感想・評価

3.6
満潮により孤島と化した閉鎖空間で、怪我を負ったギャングと島に住む風変わりな夫婦が繰り広げるゆるゆるサスペンス。

ホームレスチックな風貌にジャイアンの母ちゃんが風邪引いたような声のギャング、リチャード。

そしてギャングに怯える夫ジョージ。彼は妻に対しても頭が上がらない。

若妻テレサがビッチである事を除けば一番まともかも。

隙だらけのリチャードにすら抵抗する勇気もなく、只々言いなりのジョージに対して、テレサは隙あらば立ち向かう行動派。この対比が面白い。

映画的な見方をすると余裕で銃も奪えるし、片腕で年老いたおっちゃんであれば肉弾戦でも勝てそう。

でも、実際自分の身に起きたとしたらジョージのように縮み上がってしまうのが現実だろうか。。

どちらにしてもこの夫婦は、ギャングに出会わなかったとしても、既に破滅状態だし、ジョージを見ているとテレサが他の男に走るのも無理はない。

どうしようもない話だけど、最初からどうしようもない気が(^^;

設定を変えて理想的な夫をズタボロにしてしまう展開も面白そう。

これはこれでこのゆるさが良いのだろうけど^ ^

そして何と言っても、一つ一つのシーンどれもが絵を切り取ったような美しさ。

特にラストシーンは一枚絵でそのまま飾れそうな光景で、目に焼き付いて離れない。

カトリーヌドヌーブの姉、フランソワーズドルレアックがとても魅力的だっただけに若くして事故死とは非常に残念。

ジャクリーヌビセットもちょい役なのに、オーラ出まくりでカッコ良かった!
otom

otomの感想・評価

5.0
やー、病んでる。喜劇調なだけにほのぼのと進行して暴力的な怖さはないけども、狂気を感じざるを得ない笑い。倦怠感MAXの女はむしろこのハプニングを望んでいたかの様だし財力のある男は駄目さを露見する。遮断された舞台でそれぞれの本性が露わにされる様は実に痛々しい限りで、この意地悪な人間模様の視点はまさしくポランスキー。コメダの洒落乙なサントラとアナログの音飛び演出も絶妙。可愛いドヌーブ姉も良い。傑作。
主人公、フリル似合う。
どこに行ってもどんづまりな感じが物語に漂っている。タイトル、ぴったり。
ドヌーヴのお姉ちゃん、ステキだなあ〜。セーターにジーパンの無造作スタイルがハマっている。声の低さがまた色っぽい。
物語は冷ややかに淡々と進んでいく。静かでつめたい画面。
最後のエンドロールの主人公のシーン、見ていてエヴァンゲリオンの渚カヲルを思い出してしまった…。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
‪「袋小路」‬
‪こんな不条理な出来事を島と言う空間を使って強盗して負傷した男らが城に住む夫婦以上にイニシアチブを取る映画も無い…この密室の城で繰り広げられる心理的緊張を僅か一日半の出来事として描いてるのは前作に似てる。悲喜劇的な要素を強めたポランスキーの一番の傑作と感じる金熊賞作品だ‬。
合わなかった。


面白いシーンはいくらかある

足の指に挟む火のついた紙
芸術的なラストの画
シーンひとつひとつが写真的でとてもアーティスティック。

それでいて、ストーリーも人間ドラマも面白くて

シニカルなポランスキー節全開。

切り取って絵にしたいイメージの宝庫。

ロマン・ポランスキーの最高傑作!
sickboya

sickboyaの感想・評価

4.0
潮の満ち引きで孤島と化す古城が舞台。
不思議な音楽がテーマなのも印象的。
ラジオから流れるジャズも洒落ている。
さすがは、コメダのジャズ。

突然やって来たギャングに服従する気の弱い主人公とその若い妻。
しかし、恐怖を撒き散らすギャングの介入により、生活の裏側が明らかになっていく。

一見平和そうで楽しそうに暮らす人々の心には、口に出して言えないことや思いがある。
そうした感情が暴かれ、淡々とシニカルに展開していく。

知り合いの子供が主人公の若い妻をフランスの売女呼ばわりしたり、タブーとか偏見、陰口のような人間の闇の部分を暴く、悪魔というか純粋無垢というか、そんな描かれ方が面白かった。

そして、マシンガンをぶっ放す者、発狂する者、孤島を離れる者。

夫婦の関係、友人関係で隠していた感情が露呈した時、私達もこのようになってしまうのだろうか。
孤島の古城の暇つぶし、刺激的。フランス女に、大男小男。潮とエタノールの混ざる香りが、袋小路で発火を待つ。所謂、次元が違う完成度。コメダ珈琲の豆菓子以上に、コメダ・ジャズが美味しい。
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