袋小路の作品情報・感想・評価

「袋小路」に投稿された感想・評価

ENDO

ENDOの感想・評価

3.6
はなからまともじゃない。冒頭、旦那にメイクしスリップを着せ少女のように話すようけしかける妻。2人の高笑い、一目で主従関係がわかる。彼女は浜辺で若い男と上半身裸で抱き合っている。見て見ぬ振りをする中年の夫。もう何もかも不快すぎる。レコードの音も、鶏の声も、やってくる人々も五月蝿い。煩わしい。満ち潮になると道が水没する古城に住む夫婦。侵入してくる汚い面の大きな悪人。夫婦のどちらもが同居する悪人とのふれあいで、表立ってはいないながら徐々に彼に惹かれていく。抑圧の下で。悪人はどうやら女性に興味がないところが肝。絶世の美女であるドルレアックにも暴力を振るうが、性的なことには及ぼうと考えもしない。最初から欠けていたものが露わになる。結果、抑圧された者が消えたことで、突然潮が引くように去っていく男女の破局でした。
mikoyan358

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2.5
個人的ランキングNo.1女優であるフランソワーズ・ドルレアックの数少ない出演作でまだ観てなかったもの、とはいえポランスキー初期の作品だしどうせ気持ち悪いんだろうなあ(笑)と思っていたら案の定「何で登場人物たちがそうなるのか」の明確な解決など放置した、喉に小骨が刺さったまま1週間過ごすような違和感が延々と漂い続ける一本だった。しかもそれが突然やってきた悪者ではなく、夫婦でありながら心の通いが欠如し何もできない2人に向いてしまうからさらに不快度も高い。まあそんな汚い人間心理が浮かび上がった画面の中でドルレアックが見とれるほど美しかったので、点数はそちらにw
2666

2666の感想・評価

3.7
「反撥」に続きサイコな不条理劇。
監督は今流行りのハリウッドセクハラ問題の先駆者ポランスキー。
ホームインベージョン系のこれを撮影したのがその後マンソンファミリーに実際に家宅侵入され妻を殺害されたポランスキー監督だというから本格的に笑えない。

夜になると潮が満ち陸地から隔離される島の古城が舞台。そんな淀んだ舞台で若妻、旦那、闖入者達の人間心理の悪と呼ぶには少し足りない灰色の部分が見え隠れする。

武器は有るが殺意の感じられ無い闖入者、城の主人ながら全く覇気が無い旦那、そしてイマイチ自主性を感じない男達の間を気紛れにフワフワとしかし能動的に往き来する若妻のドラマが色々なアクシデントに左右され様々に変化していく。
モノクロで映える古城のディテールの細かさの一方で登場人物が絞られ少ないせいか情報量が多い割には一気に見終われた。
しかし、周囲の凪いだ海の様な人間の表と裏腹な水面下を見透かした監督のドライな視座が原因の後味はかなり印象に残る。

静かな生活に次第に満ちていく不協和音を象徴するような傷付いたレコードの音もナイス。

数々のムカつく悪戯とネタバレをハイレベルにこなしたガキが一番の脅威だったかもしれん(;´д`)。
独り言

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4.0

このレビューはネタバレを含みます

どん詰まりの夫婦の元にどん詰まりの強盗が押し入る話。
ドルアレック見たさで観たけど、閉塞感と気怠さ、ポランスキーの独特の空気と乾いた展開が良かった。

作品内でかかるレコードが良くて探して購入した思い出。
smoke

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4.5
社会から断絶し城に隠居した夫妻に行きずりの強盗が入り込むという話。

ブラックコメディ映画の金字塔である本作。本作は服従者特有の反発するより服従する方を好むというマゾ的意志、換言すると"力への意志"を人間の本性と捉えている。監督の人間感覚が如何に鬱屈しているかが伝わってくる映画でもある(笑)。監督は不条理を基調とさせた社会派の映画を得意としているが、恐らくこれは収容所から抜け出したユダヤ人である自身の被虐待者としての性質を色濃く映画にも投影させているのだろう。
ポランスキーの映画は襲いかかる力に無力であるよう主人公が設定されていることが多い。そしてそのまま打開策が状況からは浮かばず絶望に結局帰着させてしまうという単調さがあるが、暴力に立ち向かうよりそれに屈服する方が如何に精神に安堵を与えるのかという人間の哀れな核心は本作でも逃していない。
大好き! 人生で最も好きな映画の一つ! ポランスキーの堂々たる傑作群のなかでは地味な方やけど、個人的には一番好きかも! 海によって隔絶されたお城に住んでる若夫婦のところに、何やら犯罪に失敗したチンピラのおっさん二人組が逃げ込んで来る。一人は撃たれてて間も無く絶命、もうひとりは腕をやられてるけどピンピンしてるジャイアンみたいなやつ。若夫婦は、旦那が似非インテリとお人好しの裏に弱さを隠した臆病者、若妻は海の向こうからやって来るイケメンと不倫中の奔放な美女。この3人と、お城へのその他訪問者たちがひたすら騒ぎたてる不協和音を、小馬鹿にしたユーモアで笑わせ続ける最高のコメディー。本作で何より目立ってる要素が、映像と音楽のかっこよさ! 何もかもが隅々までオシャレで、カッコよくない画がひとつとしてない。クールでちょっぴりおかしな映像世界! 見つめてるだけでムラムラ歓びが湧き上がってくる。それに加えて、KOMEDAのオフビートなジャズチューンがこれまた素っ気なく気怠く、ムーディーかつ軽妙、こちらも人を食ったような雰囲気がたまらん。音楽がないシーンの穏やかな海辺の静けさと喧騒とのギャップがまたスゴい。全登場人物と全人類からバカにされるべき弱気な旦那の情けなさすぎる姿に笑い、チンピラの愛くるしさあふれる憎みきれない横暴さに笑い、そのふたりと他の男たちの間を何の臆面もなく傲岸にヒラヒラ行き来する、奥さんのかわい子ぶらないしたたかな女の生存本能に魅了される。この奥さんを演じるフランソワーズドルレアックが初登場シーンからすさまじい魅力で、こんなイイ女になら振り回されても全然構わないという男性は多数おりましょう。出てくる人物みんな、めちゃめちゃリアルに人間臭さいヤな奴ばっかなのが面白いし、出てくるクソガキは最悪やし、研ぎ澄まされたユーモアの毒っ気がひたすらおかしくて、約2時間がめちゃめちゃ短く感じる。特に好きなシーンをいくつか挙げとこうとさっきから考えてるのであるが、あり過ぎて選べない。是非とも真似してやってみたいのが、「自転車」ですね。You like?って言いたい。好きなショットを全部切り出して壁に張りたくり、サントラを聴きながら、ウォッカでベロベロになって、Break your bloody necks!!!って叫びながら暮らしたい。と思ってしまうくらい好きです。あらゆる要素がすべて我がコアに触れる、すさまじい偏愛の一作です。今後も何度も見ることでしょう。ここまで好きなんやからBlu-rayに買い換えよっかな。
女の人がとてもきれいで、きれいだな~ってなった
十一世紀の古城を買い取って、そこで優雅な暮らしをしている夫婦にふりかかるいろいろの話なんだけど

もうこれだけで面白い!!!ってなると思うな
十一世紀の古城を買い取って、そこで優雅な暮らしをしている夫婦
てすごいいい

まわりには民家とか全然ないけど、近くに海があって城のベランダ?コテージには草が生え机がありみんなでご飯たべ・・・レコード聞きながら暖炉の前で寝るとかすごいいいと思う

いいわ~~~~
yumiko

yumikoの感想・評価

4.0

このフランソワーズ・ドルレアックという女優さんは当時、不慮の事故で 25歳で亡くなられていたそうです。
素敵な女性だし、存在感あるし、好きなタイプの映画だし、もっと長生きされて素敵な作品を残してほしかったです。。。
彼女のあの60年代ならでは?のメイクがステキです。

追記
カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さんだったのですかあ・・・!
ぱずー

ぱずーの感想・評価

3.5
袋小路がただ単に行き止まりの意味だと思ってた、フランス語で袋小路状の道路を表す言葉だと知りしっくり来た
houjh13

houjh13の感想・評価

3.5
ロマンポランスキーによる50年前の作品。上質な映画、センスのある音楽。
登場人物のキャラクターが掴みづらく、何が起こるのかとハラハラする。
圧巻のラスト。
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