袋小路の作品情報・感想・評価

「袋小路」に投稿された感想・評価

自分の中でロマン・ポランスキーという監督は「ドロッとした」映画を作る人だ。しかも並のドロドロでは無く、血管が詰まりそうなほど粘着した重さを持っている人だ。

無論それはアメリカからの逃亡やシャロン・テートの一件など、どうしても私生活の影を作品に結びつけてしまうからでもあるのだが、彼の作品中、普遍性が高いと思われる「戦場のピアニスト」や「ゴーストライター」が異色作に思えるほど、自分にとってポランスキーは「赤い航路」や「死と処女」といった倒錯した映画を作る人というイメージだ。

とは言え「ローズマリーの赤ちゃん」「チャイナタウン」以前のポランスキーは未見だったので本作には驚いた。オープニングショットはヴィム・ヴェンダースのロードムービーが始まるのかと勘違いしそうな広々とした大地が広がり、音楽もカラッとしている。爽やかさすら感じさせるものがある。

とは言え本筋に入ると一筋縄ではいかない展開となっていくのだが、それでもドナルド・プレザンス演じる夫は奇妙な変態性を見せるものの「赤い航路」のピーター・コヨーテ演じる作家のような陰鬱としたものはなく、どこか喜劇的でもある。

また「おとなのけんか」のようにごく少人数のドラマが展開されるかと思いきや、唐突に登場人物が増えるなど、比較的開かれた世界観を持った映画のようにも見える。

他にもスリラーとは思えないほどいつでも倒せそうなギャングの姿などは後年の作品にはない面白さがあった。不条理劇として「ゴドーを待ちながら」と比較する声もあるけど、犯罪者が待っている存在も目的もハッキリしていて、むしろ明快な娯楽映画として十分楽しかった。
kou

kouの感想・評価

4.0
外界から途絶された城で二人のギャングが入り込む。外から隔離された空間、そこで繰り広げられるサスペンスというのはやはり何度もポランスキーが描いた内容であるだろう。また、小心的な主人公が最終的におかしくなっていく、キレてしまうという内容も何度も描かれる部分か。

しかし、全く飽きることはない。それは流石。またモノクロの映像が素晴らしく、特にフランソワーズ・ドルレアックが美しく、自由で小悪魔的で魅せられてしまう。同じ空間だけでありながら、そこでの緊張感も倦怠感も、ラストの盛り上がりも含めてやはり面白い映画だと思う。それをコメディタッチでも描いたり、ラストの切れ味含めてポランスキーだなと改めて思う。素晴らしかった。
色々ツッコミたいようなおかしさもあるんだけど、そういう世界での話なんだと思えば楽しめる。素足にブーツ、ノーブラにニット、良い!
ゴマ

ゴマの感想・評価

3.8
ドナルド・プレザンス扮する旦那が終始情けねえ~~~
右腕折れてるなら二人がかりで何とかなりそうなもんだけど・・・テナントもそうだけどポランスキー作品の登場人物は変人が多い。
古城に住む男性と若妻。そこにギャングの男が入り込む。『おとなのけんか』のように、コミュニティに他者が入ることで予想もしないことが起こる、!という展開。モノクロームで、味のある映像。客観的に捉えたストーリーが楽しめた。
yumiko

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4.7
鶏のいる生活(しかも無数): あらゆるところで関節脱臼の音が響きながら偶然でくわす人々ががらりがらりと朽ち崩れてゆく灰色の古城と砂浜の英国: 生卵映画。
華

華の感想・評価

3.5
とんだ災難だなぁ…
あの状況で、ああなって、あんなセリフが出て、オチがあんなことになるとは。ゆるくて変な笑いがこみあげてくる。
登場人物はみんな変、狂ってる😵特にドナルドプレザンス!主役の作品は初めてでしたが最初から最後まで不愉快なほど奇奇怪怪です!もちろんフランソワーズも変ですが素敵✨
私が観たポランスキーの中では一番古い作品。モノクロの画像所々ゾクッと来ますカッコいい😃
みーる

みーるの感想・評価

2.5
力を抜いてみられる会話劇。
『おとなのけんか』に通ずるものがあるな、と。
本人たちは至って普通にしてるんだろうけど、外から見たら滑稽でしかないんだよね。
カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さん美しい…
場所の設定も面白いし、ラストでしっかり落としてくれるから良い。
まさ

まさの感想・評価

3.5
ロマン・ポランスキー監督作品で今回初鑑賞でした。中々面白い作品でしたが俺的には「水の中のナイフ」や「反撥」の方が好みかな。
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