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(500)日のサマーのsuzyのネタバレレビュー・内容・結末

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画は綺麗に描写がされすぎてるものが多くてそれも恋愛映画の良いところではあるんだけど、この映画は現実味を帯びていて凄く惹き込まれた作品だった。

運命を信じるトムと、運命を信じない、恋人という関係にはなりたくないサマーの500日の物語。

サマーの気持ちもわかるけどやっぱりトム側に立ってみると、どうしても自分たちの関係に言葉を付けたいと思う気持ちも理解できるし、辛い場面もあって恋愛の難しさを突きつけられた。

ただその時は恋人というレッテルに縛り付けられるのが嫌だったけど、ある日突然この人と結婚したい!って思うこともあって、それにトムは選ばれなかっただけ、そういった偶然の積み重ねが運命に繋がった。言ってしまえばサマーに対してトムは結婚・恋人関係になるほどまで好きじゃなかったってこと?って思うけど、サマーは振り回したとは全然思っていなくて、むしろトムと過ごした時間を凄く大切に思っていて、恋愛感情ってそんな簡単なものじゃないよな、これがリアルか〜ってなんか納得させられた。

サマーを自分の運命の人だと思ってたトムは物凄く落ち込んだけど、結果オータムと出会ってまた新たな1日が始まって、人生ってそういうものだから大丈夫だよって背中を押してくれた感じがした。

もっと自分が年齢を重ねて経験を積んで観たら感想が変わってくるだろうなと思う。ところどころ散りばめられた青の配色とサマーの綺麗なブルーの目が印象的だったな、夏の終わりにピッタリの作品だった。
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