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僕のピアノコンチェルトのktyのレビュー・感想・評価

僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)
3.0
邦題、私なら『天才少年とピアノ』

凡才としては、あんなに弾けて、羨ましい。けど天才系の弾き方は軽やかすぎて心に響かない。少年が弾いてるシーンがそんな感じ。

彼以外の凡才の大人達の人間くさいふるまいが、主人公の孤独を浮き立たせるのが、うまい。

ただ同時に進行する会社の行方が、おとぎ話みたい、無理筋かな?

ブルーノ・ガンツさん演じるお爺さんの職人らしい無骨な生き方と孫との交流が微笑ましい。

孤独なピアノが氷解して成熟しコンチェルトに向かうプロセスをもっと観たかった。

スイス映画ってめったに観ない作品、地味だけど大らかでした。
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