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タイタンズを忘れないのItottyのレビュー・感想・評価

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)
4.0
人種差別が今以上に色濃い時代に、大学統合によってできた白人と黒人混合のアメフトチーム、タイタンズの実話ものでした。
ディズニーだからか、人種差別における表現は極めてライトに描かれていて、終始爽やかな気持ちで見ることができました。


私は長く経験したスポーツでいうと、野球とテニスくらいなもので、アメフトのようながっつりしたチームワークの経験はありません。みんなでバービー?みたいな基礎トレをやる様子が何度か映りましたが、あーいうキツイ筋トレをね、みんなでやるのってなんか本当に好きなんです。やっぱり自分一人では甘えてしまうほどの辛さを課して、それを共有するっていい!そりゃ絆も生まれるよ。
口も効かなかったチームメンバー達が仲良く歌い笑う姿を見るだけで、本当に嬉しくなりました。


あとはコーチ側の葛藤と成長も良き。
甘やかすことは激動の人生を生き抜くためにならない、と厳しい姿勢を貫くデンゼルワシントン扮する鬼コーチ。
アメフトも教育であり、選手を思いやる指導も必要とする、ウィルパットンの優コーチ。
どちらも魅力的でしたが、個人的には自分にない面をもつデンゼルコーチの厳しさは、明日から一週間くらいは自分を律するくらいの影響力がありそうです。
でも、感情の機微という点ではウィルコーチが主役かな。あの大人しいウィルが熱くなったのはね、こっちも熱くなった!ウィルパットンの落ち着いた優しい眼差しは本当にぴったりでした。
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