荒野の狼

ステラの荒野の狼のレビュー・感想・評価

ステラ(1990年製作の映画)
3.0
最高に泣ける、これ以上の母娘物語は無いとレビューでも絶賛の映画なので、大いに期待して見たのだが、こんな母親なら世の中に五万といる。気づかないだけだろう。ほどほどにわきまえて作られているので好感は持てるが、ひねりがなさ過ぎて、泣けません。これだったら当時モノの山田太一のTVドラマの方が、よっぽど子供じみて無く芝居(ドラマ)っぽい。
 敢えてグッと来る場面を言うなら、出産シーンだろう。初めて我が子を抱く母親の映画は山ほどあると思うが、この作品のベッド・ミドラーの演技は確かに名演技である。ママス&パパスと言う事で『夢のカリフォルニア』なんだろうけど、時代感モリモリでイマイチぴんとこない。90年代に入った作品にしては設定は別にして、娘の成長スパンを通して見ても信じられないほど古臭い。
荒野の狼

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