めい

ふたりのベロニカのめいのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
3.7
合わずともお互いの存在を感じていたふたりのベロニカ。ポーランドのベロニカは歌手として舞台上演中に亡くなる。一方フランスのベロニカはその失われた感覚を感じながら人形劇の男に惹かれていく。

始まった瞬間、BGMがもうキシェロフスキ臭ぷんぷん。照明も美しいし、ポーランドベロニカが亡くなるシーンの一連のカメラワークが最高。
最後、ベロニカの人形が作られ、失ったはずのもう一人のベロニカが誕生する。ただその傍らには失敗作のように横たわるもう一体の人形が。この映画全体をそこに視覚化する。

デカローグみたいなわかりやすくかつ奥深いストーリーを期待していたので、若干物足りないけどきれいだった
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