このレビューはネタバレを含みます
女を綺麗に撮ろうという気が全く感じられない。
なにあのおくげさん…。よかったけどさ。。
哀れみを向けられた八王子の怒り
では田中が無人島に書いた怒りはなんの怒り?
自分じゃどうにもできないことへの怒りを語ったけど、それがレイプされても干渉しないという行動に結びついたの?
人の不幸と自分の境遇を擦り合わせてのざまあないぜという狂った笑顔だったのか??
田中の起爆剤はなんだったのか
その前後は物語の3軸を混ぜないほうがよかったんじゃないかとも思う。
犯人は誰だ色が強すぎて、それはそれで楽しめたし、人を信じるか否かのテーマには沿っているんだろうけど、田中が抱える怒りがあんまりフューチャーされてなかったようにも思う。
原作は読んでいないけどレビューを見たら動機はぼかしてるみたいね。
でもあの沖縄という地で、米兵を持ち出して、レイプまでさせて、責任がいるモチーフを扱うにはちょっと雑なようにも思えた。が、タツヤが言った、泉が言った戦ってもどうにかなるのかという行き場のない怒りと無力、その様相こそが怒りという擲り書きに包括されているということ?
それならばあのサイコ野郎に文字を書かせるべきじゃないとも思った
怒りと許し
信じと疑い
タツヤと泉が互いを信じることに光を感じろと言わんばかりだけど、それだけでは片付かない。