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ふたりのベロニカのArispのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
3.3
信じられないほど美しいものが映ってた。

一人二役でふたりのベロニカを演じたイレーヌ・ジャコブ。やわらかな光のオーラをまとい、西洋絵画のミューズのような神々しい色形で迫ってくるものだから、これはとんでもない女優を発見してしまったと初早稲田松竹の席で一人わなないたのだけど、オススメしてくれたキェシロフスキー通の方から後に、彼女はキェシロフスキーの映画以外では特に輝かなかったと聞き、すごいのはキェシロフスキなのかと、これもおののいたわけです。

尋常じゃないほど光の差し込み方に気を配り、映画に神経を使いすぎて早死にしてしまったというクシシュトフ・キェシロフスキ(絶対一度で言えない)。
とにかく全ての画が芸術なので、睡魔にいざなわれぬようコンディション整えて、他の作品も劇場で堪能したいと思う。
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