前作でジョージ・レーゼンビーがコケてしまい、コネリーがボンド復帰。
しかし、結局コネリーの実質007引退作となってしまう。
それも、本作を観るとある程度納得出来てしまうのが何とも悲しいです。
本編でずーっと一貫したアメリカンな緩い雰囲気。これまでの、コネリーのイギリス紳士然とした演技とマッチした、独特で絶妙なユーモアを纏った傑作群とはまるっきり異なる、突き抜けた緩さ。
そして、ジル・セント・ジョン演じるアメリカンボンドガールも、ボンドと妙にマッチしない。
前作が固くなりすぎたから、方向転換したかったのかな。
んー、やはり007はイギリスの物だし、ブリティッシュであって欲しいと思ってしまいます。
権利の関係で、2015年に「スペクター」で再登場するまでスペクター自体がラストになってしまうのも残念。(だからこそ、24作目のタイトル「スペクター」を初めて聞いた時の興奮は忘れられない)
ショーン・コネリーよ、永遠なれ。