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荒野の決闘のokaeriのネタバレレビュー・内容・結末

荒野の決闘(1946年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

・純粋にストーリーが面白いと思った。ワイアットの弟を殺したのはドクだと思わせてお きながら(「俺が法をすでに犯していたらお前はどうする?」というドクのセリフなどか ら)ビリーであったという展開、面白かった。
・西部の音楽がすごく良いと思った。特に床屋に行くシーンは、保安官が休日として床屋 に行けるほど平和で晴れやかで穏やかな日曜日の演出として素敵。花の香りの香水をすごくつけられてしまうところまでもよい。 かわいい。
・民族の違いによる戦いではなく、男同士の仁義(?)をかけた戦いが繰り広げられていた。これまで観た西部劇ではインディアンが悪とされそれを討伐するために戦う作品で、社会学的に観るならそういう作品の方がコメントがしやすかったり、扱うのに向いていたりするのかもしれないけどそもそも映画は娯楽であると思うし、私はこういう方がが好き

(『七人の侍』に影響を与えたと考えられる点
前述の通り本作は音楽の使い方が他作品と比べて目立っていたと思う。『七人の侍』 の中で、最後の田植えのシーンに楽しげな音楽が用いられていることを思い出した。本作の教会が建った記念パーティーや酒場での宴に影響を受けているかどうかはわからない が、楽しげな音楽により、銃の撃ちあいという悲劇的事件とのふり幅を感じたので、仲間の死に直面するラストシーンの前の楽しそうな音楽はより彼らに対し悲劇的な印象を与えるように作用しているのではないかと考えた。)
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