けーはち

荒野の決闘のけーはちのレビュー・感想・評価

荒野の決闘(1946年製作の映画)
3.8
西部開拓史上に名高い「OK牧場の決闘」に基づく西部劇。

ワイアット・アープが元は別の町の保安官で牛飼いになり弟を殺されてトゥームストーンの保安官になっただの、歯科医ドク・ホリデイが外科医だの、彼を追って来たフィアンセであるクレメンタインとアープの淡い交流があるだのと、史実をドラマチックにアレンジしていて、また辺境の町の猥雑な日常の空気を、時にハードボイルドで緊張感たっぷりに、時にユルく人情と詩情たっぷりに描いていて今なお惹きつけられる名作。強くて紳士的なヘンリー・フォンダが古き良きアメリカの善を背負って歩いていて圧倒的にカッコ良い。