けーはち

最後まで行くのけーはちのネタバレレビュー・内容・結末

最後まで行く(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

汚職刑事が急な内部監査と母親の葬儀が重なってあたふたしていたところへ轢き逃げを起こしてしまい、それを隠蔽して一息ついていたら、現場を見たという匿名の電話がかかってくる。ノンストップの緊張感が魅力の韓流ノワール。

最終的に悪徳刑事と巨悪刑事の対決構図となるのだが、主人公は悪ながらに家族や仲間思いで人情味があり、対照的に巨悪刑事の屈強さや冷酷さは怪物的で、その割に傲慢ゆえか捨て身の主人公に何度も反撃を許す(そうでなきゃ話にならないけど)ので殴り合いの天丼が発生し、必死なのにジワリと滑稽味が出る。主人公が巨悪の資金を引き継ぐ後継者に堕するラストも踏まえて権力側の拭い去れない汚職体質を皮肉るのが韓国映画らしい。