お互いの父親同士の因縁を持って出会った男女が、そうとは知らず恋に落ちる。
ある日些細なことをきっかけに志賀のまぶたに軽い切り傷ができ、新吉は責任を感じ看病をするが──
圓朝師匠の「真景累ガ淵」という噺を原作に、映画として製作されたものだけあり物語としての完成度はとても高いように感じます。
怖いか怖くないかというより、これぞJPホラーの真髄とでも言いましょうか、薄ぺらさはないと思います。
女の執念、男の浅はかさ、若さという愚かさ、その全てが詰まっています。
グロメイクやゴアCGなんて使わなくても、美しい"黒木瞳さんのまま"がいちばん怖い、そんな作品です。
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