突如意識を失い、双子の姉弟に自身の「父」と「兄」を捜して手紙を渡して欲しいと遺言状を残して亡くなった母の壮絶な過去を知る。
後に「ブレードランナー2049」や「DUNE砂の惑星」も手がけるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の初期の傑作
レバノン紛争を経験した人は現代にも(当然なのだが)多数いて、
様々な理由で平和な国にも今尚存在している。
カナダの公営プールという正に平和な場所を最初と最後に持ってくるあたりに
監督お得意の不穏演出が際立ってます。
(冒頭のナワルの心神喪失ぶりとかラスト近くのジャンヌの理解直後の息を呑むような悲鳴も後ひく恐ろしさ)
ラストはカタルシスというには壮絶すぎる