突然死した母親ナワルの異常な遺言。双子の姉弟は戸惑いながらも遺言のとおり、母親の過去を遡る旅へ。
明かされるのは、とてつもなく壮絶な母親の人生。
このストーリーを荒唐無稽とも言えない、宗教間、民族間紛争や差別が、今も現実に世界では起こっているということを改めて認識した。
ナワルが遺言の手紙に込めた複雑な思い。
あの感情を言語化して手紙にし観客に伝える脚本が素晴らしい。
どんな気持ちで手紙を書いたのか、考えれば考えるほど思考がぐるぐるしている。
ただ、エンドロールの最後の音を聞いて、魂は浄化されたのかなと想像した。