このレビューはネタバレを含みます
衝撃
タイトルにもなっている「システムクラッシャー」とは、あまりに乱暴で、ケアホームや里親など行く先々で問題を起こし、施設を転々とする攻撃的な子どものことを指す隠語らしい。
親切なケアマネジャーや施設職員、里親に受け入れられて一旦は落ち着いたと見えても、キレることを繰り返してしまうベニー。
途中からは、うまく行きかけても絶対に良くないことが起こると思いながら観てたので、こちらは終始顔しかめっぱなし、緊張しっぱなし。
プロであるはずのミヒャが、一線を超えて自宅に泊めてしまうのも、その後を想像してしんどかった。
トラウマを抱えてしまった原因含め、受け止めてほしい母親は抱えきれずに逃げ出してしまう。彼女にもカウンセリング必要でしょ。
解決できない問題もあるというところに、1歩も2歩も踏み込んだ作品。
とんでもないことをしでかしたあと脱走するベニー。その時だけはベニーの心を表すかの様にアップテンポの楽しい曲が流れる。
流れが急に変わる事に唐突感はあるが、結局エンディング曲含めて音楽だけが救いだった気がする。