さちえ

灼熱の魂のさちえのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
3.8
カナダに住む双子が母からの遺言を開けるところから開始
遺言内容は双子の上に実は兄がいる、兄と父を探し出しそれぞれに手紙を渡してほしいというもの
双子は困惑しながらも母の祖国で母の人生を辿り、やがて壮絶な人生を知ることになるというお話

母の祖国は中東の架空の国ということになっているが、原作者がレバノン出身であり、レバノン内戦がモデルらしい
キリスト教に弾圧されるイスラム教徒が描かれているが、あまりの人権無視な世界に絶句
元々は4時間もの大作戯曲を映画化したものだそうで、若干ネタバレになりますが某ギリシャ神話をベースにしているとのこと

亡き母の何とも数奇な人生が全て明らかになった終盤は完全に呆然
1日経っても余韻が抜けません
ちょっと衝撃が大きすぎて…
観るには覚悟がいる映画だと思います、特に女性には
でもこのような内戦状態の国では実際にあってもおかしくはない、もっと酷いことすらおそらく沢山起きている訳で…
その悲惨さを知ることに意義がある映画だと思います

戦争するくらいなら宗教なんて皆捨てればいいのにと思っちゃう😣
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