よーだ育休中

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

5.0
ブダペストで任務にあたっていたIMFのエージェントが殉職。ロシアの核ミサイル発射コードを暗殺者Moreau(Lea Seydoux)に奪われてしまう。Ethan Hunt(Tom Cruise)らは裏に潜む危険人物"Cobalt"の正体を探るべくクレムリンへと向かうが、まんまと「赤の広場を爆破した犯人」の濡れ衣を着せられてしまう。米露間の緊張が高まる中、米国政府は《ゴースト・プロトコル》を発令。IMF本部からの支援を絶たれたEthanらは、それでも米露核戦争を防ぐべく立ち上がる。


≫大人気スパイ映画『Mission:Impossible』待望のシリーズ最新作が公開される。今夏の劇場公開に先駆けて、前回に引き続きシリーズ四作目を『その夏』ちゃんと鑑賞せよ。

ーなお、このメッセージは五秒後に自動的に消滅する。(〜♪)


◆ 1st Mission.
≫危険人物"Cobalt"の情報を盗み出せ!

モスクワの刑務所に収監中のEthanを脱出させたIMFメンバーたち。前作ではIMF本部のサポートメンバーとして登場していたBenji Dunn(Simon Pegg)が現場へ参戦。従来作品ではLuther(Ving Rhames)が担当していたシステム管理のポジションを担います。

Ethanと共に一作目から登場したLutherは、古株としてチームの中心的な存在であると共に、命懸けの厳しい任務の中でチームの雰囲気を明るくするムードメーカーでもありました。安定感のある彼のハッキング能力によって、Ethanは数々のピンチを乗り越えてきました。

今作でその役を引き継いだBenjiはお調子者でおっちょこちょい。Benjiというより最早S.Peggという立ち回りでした。Lutherの様な安定感はないですが、コミカルで非常に面白かったです。尊敬するEthanと現場で初タッグを組んだ時には嬉しくて饒舌になってしまった(すぐにEthanに怒られる)のに、他のメンバーに対しては軽め雑めな対応というギャップ。クレムリン潜入中、うっかり廊下に自分の顔をどアップで映してしまったり。本シリーズに新しい刺激を加える良いスパイスになっていたと思います。


◆ 2nd Mission.
≫核ミサイル発射コードの取引を阻止せよ!

モスクワのクレムリン潜入〜ロシア諜報員からの逃走劇は非常に見応えがありました。クレムリンで"Cobalt"の情報を掴むことが出来ずにまんまと出し抜かれてしまったEthanでしたが、転んでもタダでは起き上がらない所がカッコイイ。恐るべき観察眼と絵心を発揮して"Cobalt"の正体が過激な核戦争論者であるKurt Hendricks(Michael Nyqvist)であることを突き止めます。

米露間の緊張が高まる中、核戦争を回避すべく奮闘するEthanらは「ドバイのホテルで核ミサイル発射コードの取引が行われる」という情報を入手。チームメンバーと共に現地へ向かいます。

米政府が発令した《ゴースト・プロトコル》によりIMFからの後方支援が断たれている事。加えて、スパイガジェットが不調である事によりチームメンバーにデバフがかけられ、かつてない窮地に立たされてしまいます。

超高層のブルジュ・ハリファ外壁をEthanがクライミングするシーンで吸引手袋が機能しなくなってしまう絶体絶命のピンチ、次いで騙すべき取引相手がホテルに到着した途端にフルマスクが壊れてしまうというアクシデントに見舞われてしまいます。が、個人のポテンシャルの高さと、チームワークで緊急事態を乗り越える姿が非常に印象的でした。


◆ the Last Mission.
≫米露核戦争の勃発を阻止せよ!

今作ではEthan Hunt、Benji Dunnの他に二名のエージェントがチームのメンバーに加わっていました。

︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎︎☑︎ William Branbt(Jeremy Renner)
保護観察任務に失敗してズルズル後悔中。
︎︎︎︎︎︎☑︎ Jane Carter(Paula Patton)
任務中恋人を殺されて怒りパワー充満中。

従来作品では絶対的エースであるEthanがスパイガジェットを駆使して、一人で淡々と任務を片付けていました。ハイテク機器が使用不能となった今作では、Ethanと共に現場で活躍するエージェントが増員。ミッション演出の幅が広がっています。

ドバイではEthan × Branbt、Jane × Benjiがペアを組み同時並行で敵との交渉にあたり、ムンバイではEthan × Jane、Branbt × Benjiのペアに入れ替わってインド最先端メディア企業のボスに迫ります。

ラストはEthanが敵の親玉Hendricksを追い詰め、Branbt × Jane × BenjiがHendricksの手下に迫り、核弾頭の起動を阻止しようとギリギリの攻防を繰り広げました。今作ではどのミッションにおいても《後手に回る》ばかりのEthanたちでしたが、だからこそ新鮮でハラハラした展開が楽しめました。

Mission accomplished!!

ついつい力が入ってしまったEthanラストの叫びも良かったですし、それを笑い話にしているEthanと笑って聞いてるLutherの仲良い雰囲気にもほっこりしました。


ーThis tape will self destruct in 5sec.