akubi

骨までしゃぶるのakubiのレビュー・感想・評価

骨までしゃぶる(1966年製作の映画)
4.0
籠のなかの美しい鳥たち。否。檻のなかの家畜のように。悲しみにくれたって、ゆく場所なんて何処にもありゃしない。
逃げだしたとて結局、頭上にははりぼての空と作り物の太陽。それでも、こころまでは穢れることなく抗いつづける乙女たち。
カラカラと笑う彼女の瞳の奥ににじむ、悲壮と共にある消ゆることのない憧憬と大志に恋をした。

『幸せってものは自分の手で、つかみとるものでしょう。??』

笑って泣いてときめいて。この高まる気持ちと駆けてゆく。ほんものの空と太陽の下へ。
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