ほおづき

イリュージョニストのほおづきのレビュー・感想・評価

イリュージョニスト(2010年製作の映画)
4.5
『ベルヴィル・ランデブー』と同じ監督さんの作品。
あちらが子供むけなのに対して、こちらはちょっと大人の雰囲気のある物語。
互いの人生のひとときを共に過ごした老人と女の子のおはなしで、老人の人生の終盤に見せたイリュージョンが起こす小さなシンデレラストーリー。

色合いや、風景や人物の誇張の仕方、セリフが無くても伝わるような小物使いやゼスチャーなどの演出、哀愁を感じさせるキャラデザや動き、どこか物悲しい雰囲気。
そして相変わらず動きがいい動物。
すべてよき・・・


田舎出でものを知らないとはいえ女の子のわがままが少しイラっとするけど、老人にとっては自分の実娘と重ねていた擬似親子のような日々に幸せを感じていたのだと思えば、二人の関係はあれでよかったのかもしれない。
おじいちゃんは離婚したのかなぁ・・・
前科持ちとかなのかなぁ・・・
じんわりと哀愁を感じさせるラストも何とも言えない。