大人向けのアニメーション映画。
絵は繊細で、セリフはほとんどサイレントに近く、映画全体が湿っぽい雰囲気。
ストーリーも切なく、評価の高い理由もわかる映画でしたが、ちょっとわたしは苦手かも。
わたしみたいに、少女のアリスの立場に近い人間よりも、イリュージョニストの立場に近い人の方が共感できるかもしれません。
古めかしくパッとしない手品師の自分を魔法使いと信じてついて来てくれる少女を喜ばせるために、頑張るイリュージョニスト。無垢さで悪気もなく、彼女は彼のおかげで欲を満たしていきます。最後の切なさ。これって多分世の中のお父さんの気持ちなのかもしれません。
でも、わたしからすると当たり前のようにするアリスのおねだりが、イラっとして仕方なかった。笑
働くことの大変さは彼に会うまでの安宿での働きで分かっているはずなのに。
そう感じること自体がズレていることはわかっているはずなのに。どうしてもダメでした。