SEIJISAN

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のSEIJISANのレビュー・感想・評価

3.0
「平成ガメラ3部作」の金子修介監督が手掛けた「ゴジラ」。今回のゴジラは太平洋戦争で犠牲となった旧日本軍兵士の残留思念の権化。眼が白目で「死んだ魚の様な眼」なのが特徴。対するは護国聖獣のキングギドラ、モスラ、バラゴン。そして「自衛隊」...ではなく、「国防軍」。この設定のテーマはゴジラの設定と相まって「国防とは?軍隊とは?」などを問いかけたいのかな...。本作では「ゴジラ映画」の弱点「人間ドラマ」が大健闘しています。父と娘の関係がメインで描かれおり、役者が本職ではない宇崎竜童さんが国防軍に勤める父親を渋く熱演。娘役の新山千春さんも頑張っています。ゴジラと人間ドラマが無理なくスムーズに繋げる事に成功しているのは、さすがは「平成ガメラ 3部作」を作った金子修介監督の面目躍如というところか。後の作品も金子修介監督にお任せしていればシリーズの流れも変わっていたのかもしれません。それを考えると1作限りというのは勿体ない感じもします。
SEIJISAN

SEIJISAN