ゆきの

ゴーストライターのゆきののレビュー・感想・評価

ゴーストライター(2010年製作の映画)
3.3
ポランスキーの作品はあまり見ないのですが、ユアンマクレガーを昨年からポツポツ見てるので手に取りました。


題名からあまりそそられなかったのですが、
ゴーストライターが元英国首相の伝記を書くにあたり、ある「秘密」に巻き込まれてしまう。
この「秘密」をめぐり、周りの人の怪しい感じと、終始曇りがちで陰惨な雰囲気がうまく噛み合って、引き込まれてしまいました。
ポランスキーは心理戦を描くのが上手いですね。クスッとしてしまうのは「おとなのけんか」でしたがこちらはハラハラさせられました。
この、ハラハラ要因をうまく出してるのがユアンマクレガーだと思います。ナイスキャスティングです。ありがたい…笑
ゴリゴリ秘密を暴いてやるんだぜ!
ってより、巻き込まれてしまって引けに引けなくて、その秘密を覗いてみたい…!
というより人間の本質的な部分をうまく引き出してました。

万人受けする監督でも作品でもないのかなぁと思うのですが、曇りがちの日にどうぞ。
ゆきの

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