D

処女の泉のDのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
-
イングマール・ベルイマン3大傑作選、アカデミー賞で外国語映画賞。

宗教的要素を多分に孕んだ作品。宗教には明るくないが、数々のモチーフが散りばめられていて、決して難しい作品ではないが重厚感が増している。

また、壮絶な復讐劇で、身を清め粛清に向かう出立ちは、引退した元プロのように静かで落ち着いていて必殺仕事人のようで衝撃的だ。

そして、ベルイマン作品に共通する神の不在を扱っていて、ラストのあれは、感動的でもあり、罪の浄化のようでもあり、登場人物たちの魂が救済されたのかどうかを証明しているよう。
D

D