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処女の泉のatsushiのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
3.8
”沈黙三部作”の前作に当たり、ベルイマンの生涯のテーマ「神の沈黙」をまたもや反復する今作。”死”と”人間の魂”の象徴としてのカエル、死の神オーディンの使いである八咫烏を想起させるカラスのアップ、「ルルドの泉」を彷彿とさせるラスト等々。そこかしこに散らばった宗教的モチーフの断片が、キリスト教信仰と土着信仰が混在する北欧という舞台をより濃く意味づけしていく。

2024/04/06 2K修復版
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