けじぃーあれん

処女の泉のけじぃーあれんのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
3.7
構図がすばらしい!映像がキレイ!というのはもはやベルイマンなので当然といった所ですが、そんなことを思わせる所が映像の魔術師ですね。

最後の泉の奇跡ですが、これは僕としては、まぁ奇跡なんですが同時に罰だと思います。

無惨な死を遂げたカーリンに対しては、顔を洗えるほど澄んだ水に生まれ変わるという救い。よくわかりませんが自然との同化が云々とかでしょうか(もうちょい深そうですが…)

復讐によってたくさんの命を殺め、さらに罪なき子供をも手にかけたテーレには、許しを受けるための行為である教会を建てるという誓いを果たすことを許さず、生涯その罪を背負うという罰を与えたのでは
なんて思います。

そうすれば、あの処女の泉の意味は活きてくるのではないでしょうか。