未々

処女の泉の未々のネタバレレビュー・内容・結末

処女の泉(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「羅生門」に影響を受けてつくられたようで

神の沈黙がテーマだということを頭に入れて観た


殺したあとに兄が何事もなかったかのように喋っていたら、そりゃ末っ子もスープをひっくり返すわよね

服をもらったあとの"お代をはずまないと"が、結果的にお代=報復になっていた

インゲリのこと
自分がオーディンを信仰していて、彼らがオーディンに操られていたから殺しに及んだ、カーリンを憎んでいたから助けなかった
罪の意識めちゃあるやん
神様っているけれどいるだけで、
黙っているし助けることもない、良い方向に導いてくれるだとかいうのは勝手な人間側の期待なのかも

罪なき子の死…末の弟とカーリンのことかな

ラストに、許されないと生きていけないみたいな台詞があったけれど、許してくれる他者の存在が人間には必要なのかもしれない 神のような不確定なものでも良いから
自浄できないね

泉が湧き出たのは神の力かな
ずっと黙っていたし看過していたけれど、最後に向こう側からの働きかけがあることでアンサーをもらった感じがある

処女どうこうがキリスト教の中で大事だけれど、劇中で処女でなくなったのは何か関係があるのかな
未々

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