借りぐらしのコブレッティ

大鹿村騒動記の借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

大鹿村騒動記(2011年製作の映画)
3.9
松竹+にて🦌🦌🦌🦌
長野県大鹿村には300年続く大鹿歌舞伎がホントにあるそうです。そこで鹿料理店「ディアイーター」を営む原田芳雄。歌舞伎に情熱を燃やしているが、そんな折に18年前駆け落ちして出ていった奥さんと不倫相手で親友の岸部一徳が帰ってきた!なんでも妻、貴子が若年性健忘病にかかり面倒をみきれなくなって帰ってきたそうで「貴子を返すわ」って勝手過ぎるわ。阪本順治監督作品。
配給東映なんですけどなぜか松竹+のラインアップにありました。昔、深夜に何気なくやっていたのを録画したら面白くてまたみたいなって長年思っていたのでみられて良かったです。低予算映画ながらよくこれだけ大物俳優が集まったなってくらい豪華で、原田芳雄と岸部一徳がなんだかんだでキャッキャしてるのみるだけで面白いです。
歌舞伎の題材が源平合戦で劇中の「仇も恨みも、是まで、是まで」というセリフが印象深い。ジミだけど愛おしい作品です。性同一性障害のらいおんくんも岸部一徳も受け入れる原田芳雄の懐の深さにしんみりとした気持ちになりました。