大鹿村騒動記の作品情報・感想・評価・動画配信

「大鹿村騒動記」に投稿された感想・評価

R

Rの感想・評価

2.5
文京シビックホールでの試写会にて鑑賞。

まだ原田芳雄さんは生前の時に観た。

坂本順治監督、荒井晴彦共同脚本、そして出演者は原田芳雄・松たか子・三國連太郎・大楠道代・岸部一徳・佐藤浩一・石橋蓮司・・・とあれば、期待するのが普通。
ただ逆に、主演を張れる出演者が多数いるので「みんなが少しずつ出演するのかも?」などと思いながら観た。
主演はやはり原田芳雄だが、「大鹿村という実在の村で300年続く歌舞伎の場面は『ほぼ大真面目』」であり、「登場人物の人間関係については『コメディっぽい』」あたりの差がありすぎて、ところどころ笑える喜劇となってしまった。
ユキ

ユキの感想・評価

3.0
大鹿村歌舞伎

大鹿村で歴史ある歌舞伎公演を控えている最中、善の元へ駆け落ちした妻と親友が帰ってきて、善の心がかき乱される…

田舎ならではの全て知り合いで何でも知ってる感。
駆け落ちした2人が戻り、周りもざわつきながら善と2人を見守る。
ベテラン俳優陣の息のあった演技にほっこりする。

原田芳雄さんが演ずる善という懐の深い男に魅了される。

近年、いい役者さん達がいなくなっていくのが残念で仕方ないです🥲
QOne

QOneの感想・評価

3.6
阪本順治作品 in 田舎。
老いても田舎で楽しむ世界がきっとある。

南アルプスの麓にある長野県大鹿村で数百年続く”大鹿村歌舞伎”
それに魅せられた大人(老人)たちの人生喜劇。

キネマ旬報ベストワン作品。
荒井晴彦脚本×阪本順治監督のコンビ。

原田芳雄が企画して、そして遺作となった。
彼の存在感をじっくりと味わう。

彼の妻役で親友と駆け落ちして記憶喪失となった大楠道代と、その妻を連れ去った親友役の岸部一徳のとぼけた味わいが光る。

祭りは人を若返させる。

老いてもそこに生き甲斐と青春がある。

そんなことを思わせてくれる映画だ。
善さんと貴子さん(ある意味魔性の女)の場面が最高です。
可笑しいのは、二人を見かねて
「善さん、金いいわ」と、絶妙のタイミングの、でんでんさん。

面白かったのは、岸部一徳さんの、台風でもどる、短い階段でもどる(笑)
登場は少ないけど、三國連太郎さん枯淡の存在感。
三國さん、原田さん、岸部さん、三人シーンは、すごい重厚感に思わず正座!

DVD 観賞と同時に、芳雄さん追悼本「風来去」も読む。
なぜ役名が「風祭」さんなのか、うっすらとみえるような…?
そして、紫綬褒章!とは知らなかった。
あの「反逆」で「アウトロー」な原田芳雄が…、と思うと感慨深い。
さらに、芳雄さん、絵がお得意とは知らなかった。ぬくもりが伝わる絵。色使いがすてき!
幼少の娘さんを描いた絵に、とくに心ひかれました。
彼女はラストシーンでは、「お釣りぃ~」と叫びながら芳雄さんに小銭を渡す乾物店の娘さん役。
芳雄愛にあふれている映画(温)。
エンディングで忌野ソングも心地よい。
合掌。
NAShiho

NAShihoの感想・評価

3.9
めちゃくちゃ小さい画面で見た、、からか、あれっ終わったの?ってなった

でもなんかよかった
芳雄さんの遺作、10年経ってやっと見られた。
機会がなくて、というのは言い訳で、なかなかに悲しくて10年も遅くなってしまった。
シリアスな題材を扱っているにも関わらず終始ポップに描いて、豪華俳優陣がなぜか常に笑える雰囲気を醸し出していて、ニヤニヤしっとり見ました。
芳雄さん、むちゃくちゃかっこいい。

長野県下伊那郡に実在する大鹿村を舞台にしたお話で、大鹿歌舞伎も実在するらしい。芳雄さんが村に惚れ込んでいつか主演でこの村のことを映画に、と始まった作品らしい。もうすでに泣ける、一度大鹿歌舞伎を見に行きたいと心から思う!

歌舞伎ってのはおもしろくて、白菜農家も電気屋も頼朝にも景清にも動物にも女にだってなれる!
らいおんもこの言葉に救われたろうな
らいおんがカムアウトした後の、ちょっと便所流し忘れたわの芳雄さんの優しさで泣いた。

三國連太郎さんも本当にいい表情をされてて最高だった。

最後の佐藤浩市さんの耳塞いどけ、すきだからだよぉ〜が最高でゲラゲラ笑った
芳雄さんのあれ?で終わるのも秀逸

百点満点、とてもよかったです。

亡くなられてからアカデミー賞主演男優賞を取ったとのこと、天国で喜んでくれてるといいけど、生きててくれたらもっと嬉しかったなぁ
Taul

Taulの感想・評価

2.0
『大鹿村騒動記』原田芳雄の遺作。役者の味を楽しむ映画であるが古くて居心地は悪い。

2011年8月鑑賞
様々な問題を抱えている登場人物だが、物語はほのぼのとして、問題を抱えながらもゆっくりと前に進んでいく姿がいい。
名優原田芳雄の遺作だが、最後の名演技に感動…。
りっく

りっくの感想・評価

3.5
「大鹿歌舞伎」は長野県の大鹿村で今も実際に継承されている伝統である。この村における「歌舞伎」の存在意義は計り知れない。300年もの間、中断せずに上演され続けているということ以上に、顔なじみの人々が素人俳優として演じることに意味があると思う。それはまさに「虚実皮膜」の世界である。

他者を「演じる」ことは、相手に何かを伝えたり、自分や他人の人生を変えることができる。それは歌舞伎に限らず、映画も含めたフィクションの力である。だからこそ、登場人物が歌舞伎を演じることで、劇中の観劇している人々に何かを伝え、さらに彼らを映した画面を観ている我々もそこから何かを感じ取る。それこそが映画が持つ「可能性」だと思う。

本作では「駆け落ち」「親友の裏切り」「戦争の後遺症」「認知症」「性同一性障害」など、掘り下げれば深刻になりそうなテーマが散らばっている。だが、それらは登場人物の克服すべき壁として、いい意味で表面的に触れられるだけだ。だからこそ、本作はネガティブな湿っぽさではなく、ポジティブな笑いが充満している。過去を引きずる人々の物語でありながら、フラッシュバックは一切ない。まさしく、そこにいる役者の演技力や魅力のみで見せていくのだ。

特に本作が遺作となってしまった原田芳雄の存在感が素晴らしい。彼にとっては考えてみれば、決して許されざる話であるにもかかわらず、最終的には全てを受容してしまう人間的な器の大きさ。「オレはそんなチマチマした小せえ男じゃねえよ!」と笑い飛ばしてしまうような寛大さ。どこか抜けていて、鈍感であるにもかかわらず、結局頼りになる男。物語上は強引な結末であるにもかかわらず、「原田芳雄」という存在だけで、説得力を持たせることに成功しているのだ。
ルネ

ルネの感想・評価

4.0
ベテラン俳優陣(特に岸部一徳)の演技が良かった。

おっさん達の醸し出す哀愁とおかしみに、心が暖かくなった。
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